Architectural Study in Denmark

実体験を通した学び

日本でデザインを学んでいる学生を対象にデンマークで3週間のスタディプログラムを実施します。
AIの発達により、一瞬で美しいデザイン、見たこともない景色が生み出されるようになりました。
この先AIのデザイン精度はさらに高まり、対象範囲はさらに広域になることは不可避です。
いまデザインを学んでいる人が将来デザイナーとして活躍するために、身につけるべき能力とは何でしょうか?

実体験を通した学びは、他に代えられない価値があります。
コペンハーゲンをその目で見てその足で歩き、現地の人や共に参加した仲間と会話し、
音を聞き空気を吸い匂いとともに経験の全てを記憶に刻んでもらいたいと思います。
きっとその先の人生の選択に変化が訪れるはずです。

Brief

Your Learning

デンマークが世界一幸福な国と呼ばれること、住みやすい都市空間が形成されていること、公共建築において斬新なデザイン提案が実現されることは、全て同じ概念で説明することができます。それはHuman-Centred Design、当事者中心のデザインです。
今ではよく耳にするようになったこの言葉の本質は、日本ではなかなか捉えることができません。それは根本的に、デザインに関わる私達日本人のマインドセットが、当事者中心のデザインにアジャストされていないからです。
本プログラムでは、体験を通して少しずつその本質を見出し、実際のデザインに活かす方法をみんなで実践しながら模索します。

プログラム対象者

  • 募集人数:18-20人
  • 対象者:日本の大学でデザインを学ぶ学生(学部、修士)
  • ※学生期間がより限られている学生(B3,4/M1,2)を優先します。
  • ※レクチャーなどは基本的には日本語に訳しながら進めます。ただし、英語でコミュニケーションをとる機会は必ずありますので、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢を持ってご参加ください。

申込資料

  • 下記1,2ともにファイル名を[申込月日_セイ_メイ](例:0620_ヤノ_タクミ)に変更してください。
  • 1. 申込書(xlsx形式)
  • 申込書ダウンロード
  • 2. 参考資料(pdf形式)
  • ・モチベーションレター(日本語)やポートフォリオ
  • ・合計2MB以内とする
  • ※これは、2MBという限られたスペースの中で何を表現するかを投げかけるものです。ただし、ウェブデザイン能力やプログラミング能力、動画編集能力等をアピールしたい場合に限り、それらのデータ容量に関係なく関連URLを参考資料内に貼ってください。

参考資料の評価基準

  • 1.人間性
  • -デザインに対する情熱があるか
  • -他者に依存せず、自分で考え行動する人か
  • -精力的に活動し続ける積極的な人か
  • -デザインを通して社会貢献する姿勢があるか
  • 2.デザイン能力
  • -視点の面白さ
  • -デザインセンス
  • -表現力
  • ※選考は、2つの評価の合計点に基づいて決定するわけではありません。たとえばデザイン能力を示す資料が十分でなくても一緒に活動したいと思える人間性があると判断した場合には選出いたします。
    その他、専門分野の多様性やジェンダーバランスなどを考慮して選出します。

  • お申込み
  •    
  • ※「ドキュメントをフォームのオーナーと共有する権限がないため…」という文言が出る場合は、大学のグーグルアカウントからログアウトしてから再度アクセスしてください。
   

全体スケジュール

  • 6.20 申し込み受付開始
  • 6.23 23:59一次募集締切
  • 6.25 参加者決定通知(12-15人決定)
  • 7.09 23:59二次募集締切
  • 7.11 参加者決定通知(4-8人決定) 
  • 7.22or23夜 オンライン説明会(参加者全員)
  • 8.09 宿泊先チェックイン
  • 8.10 プログラム開始
  • 8.29 プログラム終了
  • 8.30 宿泊先チェックアウト
   

費用

  • 参加料:130,000円
  • その他ご自身で負担いただくもの:
  • - 航空券(momondoかSkyscannerで探す人が多いです)
  • - 宿泊代
  • - コペンハーゲン内での交通費、食費など
  • - モバイルWifiまたは現地SIMカード
  • - 参加費振込時の手数料
  • - 旅行保険
  • ※ 振込先などの詳細は、後ほどお送りするウェルカムレターをご確認ください。

Schedule

スケジュールは随時更新していきます。
プログラムスケジュール

Organisers

Takumi Yano

Takumi Yano
Kanji:矢野拓洋/ Founder of JaDAS/ Co-founder of IFAS/ Assistant Professor at Toyo University, Faculty of Design for Welfare Society, Department of Human Environment Design. Graduated from Bath University Master of Science in the UK, worked in Denmark as an architect from 2014 to 2017 with establishment of JaDAS in 2015. Started Ph.D at Tokyo Metropolitan University in 2018. In addition, partner at Sotonoba. Communicator at City Lab Tokyo. Publication 'タクティカル・アーバニズム'(学芸出版: 2021), 'フォルケホイスコーレのすすめ' (花伝社: 2022).

Lisa S. Petersen

Takumi Yano
Hi! I'm Lisa from Copenhagen. My mother is Japanese, my father is Danish, and I grew up in both countries. I have a Bachelor's degree from Aarhus School of Architecture and will be enrolling in a Master's program this summer at Tokyo Institute of Technology. Over the past year, I have worked in several architectural offices in Kobe, Kyoto, and Nagoya. I am interested in creating honest and place-bound architecture rooted in traditional methods. Besides my studies, I enjoy traveling, cooking, cycling, and engaging in DIY projects.

Jack O'Hagan

Jack O'Hagan
I am an architect based in Copenhagen. I graduated from Aarhus Architecture school in 2023 and before finishing in Aarhus, I lived in Copenhagen working for multiple different offices. At the moment I’m continuing my own research which involves adapting vernacular building techniques to adhere with the present regulatory needs. I have my own architecture / research practice where I work a lot with designing and physically building. This intersection I find very interesting as you get to understand every part of the built project although this methodology is now limited to smaller scale projects.

Lecturers

Masahiro Katsume

Masahiro_Katsume
Associate Partner at SHL

Kim Lenschow

Kim_Lenschow
Founder at kim Lenschow Office

David Sim

David_Sim
Partner architect at Softer

Erika Hattori

ErikaHattori
Architect at Norrøn

Flemming Rafn

Flemming Rafn Thomsen
Founder at Third Nature

Michael Ulfstjerne

Michael_Ulfstjerne
Director at EAHR

More Lecturers

Lendager Group

Design Project

Design Project

Nørrebro - Multicultural City

ノアブロは、様々な国籍の人が暮らすコペンハーゲンの中でも最も多文化な地区の1つです。およそ4km2のなかに60カ国以上の人々が暮らしていると言われています。その多様性は、ノアブロのユニークな魅力である一方で、社会統合の観点からは様々な課題を抱えてきたエリアとしても知られています。多様な人々の社会統合を図るため、様々な取り組みが実施されており、空間的な解決アプローチとしてはBIGが設計したSuperkilen Parkが有名です。

JaDAS2023では、ノアブロ地区の都市空間をリサーチを通して魅力や課題を発見し、建築的なアプローチによる地域のQOL改善を模索します。ノアブロ地区のリサーチやデザインを通して、今後急速に多国籍化する日本の都市空間が抱え得る課題の解決方法や魅力の反映の在り方を考えたいと思います。

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Work Place

今年のクライアントは、昨年に引き続き、旧市街近くのエリアに位置する組織UNIONです。UNIONは施設名でもあり、私たちの活動拠点となります。UNIONは、コペンハーゲン市が所有するカルチャーハウスです。プログラムの最後は、UNIONのスタッフに改修案をプレゼンテーションします。

UNIONは、1993年にノアブロ地区に設立されて依頼、長年にわたってデンマークの多文化共生のアイコンとなっています。20以上の組織が所属し活動しているほか、大小異なるスペースは様々な活動団体に開かれており、多文化共生に焦点を当てた市民主導の共創プロジェクトが年間400以上開催されています。

UNION

Visaについて

Visa

デンマークはシェンゲン圏であるため、90日以内の滞在であれば日本人はビザを申請する必要はありません。スタディプログラム前後にデンマークを含むシェンゲン圏をご旅行される場合は、滞在期限が過ぎないようご注意下さい。

Insurance

渡航前に、海外旅行保険に加入しておくことを強くお勧めいたします。指定の保険会社等はございませんが、スタディプログラム期間をカバーするものであれば、多くの場合1万円以内で加入することが可能です。

Money

デンマークで使用されているお金は、デンマーク・クローネ(DKK, kr)です。1DKKは約20.1円(2023年6月現在)です。
デンマークはカード社会なため、普段現金を見かけることは多くありません。
ですが、まれにカードに対応していない店等もあるので、現金を準備しておくことをお勧めします。
ATMは、ほとんどの場合銀行の外壁に取り付けられており、24時間使用することができます。

Transport

主な交通手段は自転車です。自転車道が整備されているため、快適に移動することが可能です。
通常の生活は自転車で行ける距離で事足りますが、少し遠出をする場合には、公共交通機関を利用します。
首都圏で使われている公共交通は大きく分けて3つで、DSB、movia、Metroです。
DSBとMetroには自転車を持ち込むことも可能です。
地方では電車とバスが主な公共交通機関です。
土日はバスは一日一本しか走っていないことなどもよくあるので、注意が必要です。

Security

デンマークは非常に治安の良い国で、夜も問題なく外出することができます。大きな犯罪などもあまり耳にしません。
まち中でデモが行われても、暴力騒動になどに発展することは極稀です。
しかしながら、スリなどに遭う日本人の被害届は跡を絶ちません。過去のJaDAS参加者にも被害にあった方がいます。安定した国であるため油断してしまいがちですが、あくまでも海外にいるということを忘れず、常に貴重品の管理を注意深く行うようにして下さい。

乗り継ぎについて
気温について

Climate

1年通して日本より気温の低いデンマークは、夏場は非常に快適に過ごすことができます。
湿度も日本より低く、雨に濡れてもすぐに乾きます。寒暖の差が日本より激しいため、状況に合わせて気軽に着脱できる服装を準備しておくことをお勧めします。
特に朝や夜は肌寒く感じることが多いので、上着を忘れずにお持ち下さい。

引用元:World Weather Online